管理会社を利用する時のメリットとデメリット

これで安心!マンション管理ガイド

管理会社とは何か

マンションの共用部分の管理は管理組合が行います。多くの組合員は、仕事やマンション住民間のライフスタイルの違いにより、管理組合の業務に費やす時間がありません。本来、管理組合が行うべき業務を第三者である管理会社に業務委託します。

管理会社のメリット・デメリット

管理会社との委託契約は絶対条件ではありません。現実問題として管理会社に業務委託することにより、個々の組合員の負担は軽減されます。当然管理委託費の負担は負わなければなりません。

メリット

マンション管理の負担が軽減する。

管理組合の管理業務は管理費の出納等の事務から設備保守までと幅広く、特に設備保守管理業務は専門家に委託することになります。またその専門家を委託する手間と時間がかかります。そのため管理会社にその設備管理業務まで含めて委託するのが一般的です。

デメリット

管理費の負担がかさむ

管理会社に委託する業務の範囲・マンションの規模、保有する設備によって監理委託費そして管理費の負担が変わります。管理委託費や管理費が業務内容に対して、適正かを判断する目が必要です。マンション管理士等の活用によって、チェックしていく機能を持たせることが必要です。

組合員のマンション管理意識が低下する

管理会社に委託し、個々の組合員の負担が軽減される一方で、すべて「お任せ」ということで、管理組合の主体であることを忘れがちになります。組合員が管理会社のお客様になってしまいます。その結果、管理に無関心な組合員の増加につながり、大切な総会開催時の出席率の低下に繋がります。

管理会社を適切に使おう

管理組合によっては管理会社を使わず、自ら管理業務を行っている例もあります。 しかし、小規模の管理組合か逆に大規模団地で人材に恵まれている管理組合でないと難しいでしょう。現実としてマンション管理を管理組合ですべて行うことはかなり難しく、マンションの約90パーセント※が管理会社と委託契約を取り交わしています。管理費用の低減を図るのであれば、部分的に業務を委託することも可能です。なお、管理会社に委託する場合も、マンション管理は管理組合が主体となって行っている、という意識をしっかりと持っておくことが大切です。

※国土交通省実施の「平成15年度マンション総合調査結果」より

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