理事会の運営方法が良くないと、マンションの問題をさらに増やしてしまいかねません。ここではトラブルを未然に防ぎ、問題点を増やさないためのポイントを紹介しています。
理事会では、管理費滞納や騒音、ゴミ放置など、さまざまな問題を起こしている方への対応が議題に上がることがあります。そこで出た個人名やトラブル内容などは、みだりに理事会の外で話さないように注意しましょう。プライバシーの侵害になることはもちろん、それがもとでよりいっそう問題が複雑になることがあるからです。
役員は無報酬というイメージがありますが、規約で定めれば報酬制をとることも可能です。報酬制は役員の時間と労力の負担に報いることができる一方、住民から「お金をもらっているんだから……」と、本来行う必要のない業務まで無理強いされる可能性も。報酬制にするときは役員の業務内容を明確にし、どのような業務について報酬をもらっているのかを住民に理解してもらいましょう。
役員交代時に引き継ぎがしっかりと行われないと、解決できていない問題点に次期役員が気づかない場合や、今まで継続的に行ってきた改善策が途絶える恐れがあります。役員の任期に終了はありますが、マンション管理に終了はありません。現役員と次期役員でコミュニケーションを取り合い、継続的に質の高い管理を行えるようにしましょう。
まれに、理事長が他の理事に有無をいわせず、すべてを独断で決めてしまう場合があるようです。理事会において、理事長が大きな権限を持っていることは確かですが、話し合いの場では参加した理事全員が意見を言い合える環境が理想です。
あまりにも理事長が横暴で、適正なマンション管理に影響が出るようであったら理事長を解任することも考えます。