管理組合の仕事は多岐にわたる分、トラブルはつきものです。トラブルの問題となる代表的なものについて知っておき、前もって対策しておきましょう。
住民のライフスタイルの違いにより、収集時間外にゴミが捨てられたり、深夜に楽器演奏が行われたりといろいろな問題が発生する場合があります。トラブルを防ぐために、管理規約を冊子にして配布し、マンション内のルールに従ってもらうようにしましょう。
所有している部屋を賃貸し、マンションに住んでいない区分所有者を不在区分所有者といいます。マンションで生活していなくとも、区分所有者であることには変わりがないため、規約の制定や修繕実施の際には、管理組合側から不在区分所有者に連絡して確認しなければなりません。連絡忘れはトラブルにつながる恐れがあるので注意する必要があります。
役員に報酬を払うか払わないかはマンションごとに決めることができます。ただし、報酬を支払う場合、住民側からマンション管理とは関係のない仕事を渡され、断ると、「お金をもらっているのだから、それくらいやるべきだ」という反論を受けることもあるようです。役員への報酬支払いは、そういったトラブルが発生する恐れも考慮した後に決定しましょう。
マンションの施設利用やルールなどに関する注意点や変更点はその都度、住民に知らせましょう。広報不足だと、いざというときに住民側から「そんな話は聞いていない」と言われかねず、そこからトラブルへ発展する恐れもあります。掲示板や回覧板、直接訪問など広報する方法を工夫し、伝達漏れがないようにすることが、トラブルを回避する上で大切です。