管理組合の役割は、マンション住民が快適に暮らせる環境をつくりだすこと。そのために行う主な仕事には次のようなものがあります。
マンションには共有部分と専有部分があります。共有部分とは、廊下や階段といった住民全員で使う部分。専有部分は、持ち主が単独で利用できる部屋のことをいいます。管理組合は共有部分の清掃や点検を行い、住民全員が生活しやすい環境を整えるとともに、設備の劣化によって起こる不具合や事故を未然に防ぐ必要があります。
管理組合の中から役員として、理事長・副理事長を含めた数名の理事と監事を選出します。理事長は管理組合の代表(管理者)として、マンション管理を行い、集会や理事会を開きます。役員は他の管理組合員と比べて負担が大きいため、自分からなりたがる人はあまりいません。そのため、区分所有者が順番に選出される、輪番制によって役員を選出することが多いようです。
共用部分の管理に必要となる管理費は、区分所有者全員が毎月支払うものとなっています。管理費の滞納をそのままにしておくと、共有部分の管理上のトラブルや、住民間でのトラブルにつながりかねません。トラブルを防ぐためにも管理組合は区分所有者全員から管理費を徴収し、適切に管理する必要があります。
集会は(総会)は管理者によって招集される、住民同士での意見の出し合いや意志の確認を行う場です。規約の制定・改定といった各種決議や、議案の審議もこの場で行われます。
ライフスタイルが大きく違う住民が集まるマンションにおいて、秩序ある環境を実現するためにはルールが必要となります。その役目を担うのが管理規約。一般的な常識や時代に合わせて、マンションに合った規約を制定しましょう。