見積書が提出された段階で施工会社を選定する事もありますが、金額だけで判断せずにヒアリングを行なう場合もあります。これは、その会社が持っているモチベーションや得意とする工法などを確認するためです。現場代理人への質問や、会社の施工管理体制、品質管理体制などを確認し、その上で最終的に適切な施工会社を選びます。
10社から見積もりをとって、その10社すべてにヒアリングを行ったのでは大変な時間と労力がかかります。明らかに工事を依頼する可能性がないような業者は、この時点で選考から外しましょう。絞込みの際は見積もり金額だけでなく、帝国データバンクといった第三者評価機関の評点を参考にしてみるのも有効です。
ヒアリングには現場の担当者となる人(現場代理人)に必ず出席してもらいます。工事の良し悪しは会社の技術力や施工管理のレベルの高さはもちろんですが、現場における現場代理人の技量も重要なためです。ヒアリングでは話の内容や実績、経験だけでなく、人柄もチェックしましょう。さらに、他社と比較して異常に安い(高い)工事項目の内容確認と工事の体制、アフターケアの内容や安全対策、廃棄物処理などについても直接確認します。場合によっては提案型のヒアリング(プレゼンテーション方式)を行なう方法もあります。