建物診断が必要な理由と、診断の対象となる部分

建物診断の役割・対象

建物の調査・診断は、大規模修繕計画を立てる際の参考にするもので、調査の結果によって計画や工事の内容が大きく左右されます。そのため、調査・診断を任せる業者は慎重に選びましょう。

建物診断はなぜ必要か

マンションの劣化や不具合をそのままにしておくと、住民の生活に影響が出るだけでなく建物の価値も下がってしまいます。それを防ぐために大規模修繕が必要となりますが、不具合のある部分を把握していないと、工事が必要な場所や規模がわかりません。そこで建物を調査・診断し、マンション全体の状況をきちんと確認しておく必要があります。診断結果は長期修繕計画の基礎データとなるほか、大規模修繕が必要であることを裏付ける根拠として理事会や住民への説明会でも利用できます。

診断の対象となる部分

建物診断の対処となるのは、マンション敷地内の共用部分です。屋上や廊下、配管設備などのほかに、プールや温泉などの特殊な施設も点検の対象になります。それらの施設をくまなく見て回るのは非常に困難なため、住民からの不具合報告をもとにマンション内を見て回ることで、作業をスムーズに進めることが可能です。