概算金額書の作成方法や、それのもとづいた資金集めについて

工事概算金額書の作成

概算費用は工事にいくらかかるのか大まかな目安とするために作成し、それをもとに修繕費用を設定します。工事費の計算は素人では難しいので、専門家に依頼して作成するのが一般的です。

金額は多めに設定しておく

既存のマンションを修繕する場合は新築工事と違い、不確定な事柄が非常に多くあります。念入りな点検を行っても実際に工事を行ってみなければわからない不具合や、見落としていた不具合などが新たに見つかることも少なくありません。途中で材料を変えなければならなくなったり、追加工事が必要になったりと、概算金額書に書かれていた金額を超えて積立金が不足してしまう可能性もあります。それを防ぐためにも、工事予算は少し多めに設定しておきましょう。

概算をもとにした資金集め

工事概算金額書は、大規模修繕を行う際の資金集めの参考となり、長期修繕を見越した計画的な資金調達が可能になります。しかし、途中で資金不足になってしまうと工事を中断しなければならなくなり、修繕計画に支障が出てしまうので注意が必要です。概算金額書はあくまで目安として使い、書かれている金額ぴったりに収まることはほとんどないということを理解した上で、計画的な資金集めを行いましょう。