建物調査の結果をもとに、修繕箇所や工事の内容などを決めていきます。工事が必要な場所によって施工方法や材料などが変わってくるほか、修繕よりも設備をグレードアップする方が適していることもあるので、調査を行った業者の意見はよく聞いておきましょう。
大規模修繕工事の仕様内容は、長期修繕計画で定められているのが一般的です。建物調査の結果、至急修繕しなければならない箇所が見つかれば仕様に盛り込むのは当然ですが、後に修繕費用が高額にならないように周期的な修繕が予定されている場所もあるはずです。工事費を低く抑えることももちろん大切ですが、長い目で見たときに住民の負担が増えないように仕様を決めていくことも大切です。
仕様書の項目は主に工事の範囲や使用する材料、工事の工程などがあり、工事の具体的な内容を知ることができます。修繕工事は予想外の事態が起きて工事の変更が必要となる場合を除き、仕様書の内容に沿って行われるのが一般的です。修繕工事を進めるためにも適切な材料が使われているか、施工方法に問題は無いかなど、よく検討した仕様書を作ることが大切です。