大規模修繕についての住民への説明と意見交換について

十分な説明と意見交換の場を作る

大規模修繕を行うにあたって、まずは住民と管理組合が共通意識を持つことが大切です。管理組合だけで計画を進めようとするのではなく、住人の協力をもとにマンションの現状を把握し、どのような修繕、どのくらいの費用が必要となるのかを互いに確認しておきましょう。

わかりやすい資料を作る

完成した長期修繕計画を住民にそのまま説明しても、専門用語や独特の言い回しが多く理解されにくいです。説明内容を簡単な言葉に置き換える、図や例を使うなど、わかりやすくする工夫を心がけましょう。また、建物の見学会を開催し、専門の技術員による説明を受けながら、建物の劣化状況を自分たちの目で見ることによって事態を把握しやすくなり効果的です。こうした住民全体でのイベントを行うことで住民の大規模修繕に対する意識を高めるように努力をすることが、大規模修繕の成功につながります。

説明会や広報などを活用する

住民への説明会を行うときは、できるだけ多くの人に参加してもらえるようにしましょう。もし参加できなかった場合でも、個別の資料配布や掲示板を利用しての告知のほか、説明会を数回行うなどの対策をして、住民の理解を得る努力が必要です。場合によっては個別に訪問し、互いの意見交換を行っても良いでしょう。