建物の構造を調べるためには、マンションの設計図「設計図書」を確認してください。大きく分けて「仕様書」「設計図」「構造計算書」の3部構成になっており、マンションの建築工事はこの設計図書を見ながら行なわれます。
設計図書(竣工図書)は、マンションの設計図ですので何百ページにもなる分厚いものです。こういう機会でもないとなかなか開くことのないものですが、各箇所の補強材の種類や壁の厚さなど、修繕工事を行うにあたり必要なことが記載されていますので必ず目を通しましょう。
修繕履歴表はその名の通り、過去の修繕の記録を記載したものです。大規模修繕を計画する場合、この「修繕履歴表」と「設計図書」をセットで使うので正確に記録しておく必要があります。大小に関わらず修繕を行っている箇所があればチェックし、次回の修繕に活かすことが大事。また、管理を管理会社に委託している場合、この表を見ることで管理の精度を確認することができます。