大規模修繕を専門に行う委員会の設立やメンバーの選出方法について

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

専門委員会の活用

大規模修繕工事の計画は数年度に渡って行われ、年度ごとにメンバーが交代してしまう理事会では継続的な審議ができません。また、専門的な知識が求められることも多く、施工会社やコンサルタントとの接触も多くなるので、通常の理事会業務と並行して行うことは大きな負担となります。最近では、大規模修繕工事に向けて専門委員会(修繕委員会)を設置し、このメンバーと理事会とが協力して大規模修繕を進めていく組合が増えているようです。

メンバーを選ぶには

居住者の中に建築の専門家がいた場合は、修繕委員会のメンバーになってもらいたいところですが、その人に任せきりになって個人の負担が多くなり、他の委員が積極的に活動しなくなる恐れもあります。適任者や立候補者がいない場合、理事会の経験者から選ぶという方法もありますが、あまり良い方法とは言えません。いろいろな意見を取り入れるためにも、女性や若い人を積極的にメンバーに入れるようにしましょう。しかし、その方たちが仕事の関係で参加できなくなった場合、新たなメンバーを迎えたとしても1から勉強し直すことになり、時間や負担がかかってしまいます。それを避けるためにも、メンバー選出は余裕を持って、計画的に行いましょう。

メンバーを選ぶには

修繕委員の人数に決まりはないので、メンバーは何人でも構いません。しかし、人数が多すぎるとまとまりが悪くなってしまうので、適度な人数になるよう調整し、多数決をとるときのために奇数にしておくのが理想的です。一般的には、委員長、副委員長、書記、会計、広報、総務の最低5人は必要といわれていますが、人数が足りない場合は管理会社にサポートを頼むことで、少数でも修繕委員会の運営が可能になります。

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