世の中では環境問題に大きな注目が集まっていますが、大量の資材が利用・廃棄される修繕工事においても関係のない話ではありません。これからは、「大量生産・大量消費・大量廃棄」の経済型修繕工事から「減量生産・少量消費・少量廃棄」の循環型修繕工事へシフトすることが理想的です。
循環型修繕工事は、以下の3Rから成り立ちます。
長くマンションに住んでいれば、マンションの劣化・不具合は無視できない問題です。劣化が進めば修繕工事を実施しなければいけません。通常、マンション設備・部材の劣化はメーカー保証期間を基に判断します。しかし、設備や部材は、劣化が進む前に適切なケアをすれば延命効果が抜群に向上するため、保証期間よりも長い期間にわたって使用し続けることが可能。それにより、通常の場合よりも修繕工事の回数を少なく抑えることができるとともに、修繕で利用・廃棄する資材の総数を少なくすることができるのです。
また、修繕回数が減ることで、マンションの引渡しから解体工事をするまでにかかるランニングコストの低減も可能。循環型修繕工事は、環境にやさしいだけではなく、住民の金銭的負担も減らすことができる工事スタイルといえます。