長期、中期、修繕実施計画のそれぞれの必要性をご紹介

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

修繕計画の概要

大規模修繕は思いつきでできるようなものではありません。考えもなしに行ってしまうと、修繕費用の増大や、工事の後にすぐに別の工事が始まるといったような、住民にとって不利益な状況を生み出してしまいます。そのようなことを防ぐために必要となるのが修繕計画。修繕計画は、しっかりとマンションの状態を把握し、適切なタイミングで修繕を行うために作られる計画です。

3つの修繕計画

長期修繕計画

マンションを維持するための、修繕項目・修繕仕様・修繕周期・修繕に必要となる概算金額について、長期的視点で作成する修繕計画です。30年程度の期間を設定し、修繕時期の目安や修繕費用などを含めて、長期にわたる修繕計画の全体像を把握することを目的としています。

中期修繕計画

現在から5年~10年後を重視した計画。長期修繕計画を基にして、修繕時期や修繕費用などを改めて見直します。それにより、計画を具体化することを目的としています。

修繕実施計画

修繕実施の1年半~2年前くらいから作る計画。修繕について、工法・仕様・金額・業者選定など、より具体的に細かいところまで決定します。

面倒だとしても、しっかりとした計画を

修繕計画は管理組合が立てます。修繕計画が重要なことは分かっていても、煩わしさを感じるせいか、修繕工事の実施に必要となる修繕実施計画ですら策定されない管理組合もあるようです。しかし、マンション全体を長く維持し、住民の生活を守るためにも修繕計画は必要。修繕時期が近づいたときに後悔しないためにも、しっかりとした計画を立てましょう。

このページの上部へ