長期修繕計画は見直す目安と修繕箇所の追加も考える

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

長期修繕計画の見直し

長期修繕計画は25年~30年先を考えた計画であり、その間に技術の進歩や、材料・工法の変化があることは十分に考えられます。また、マンションの部材・設備の劣化が予測よりも早く進むことも。そのため、定期的に長期修繕計画を見直し、マンションや社会の現状に即した計画であるかどうか、確認する必要が出てきます。

5年を目安に長期修繕計画を見直す

国交省から出されているマンション標準管理規約によると、第32条に関係したコメントで「長期修繕計画の内容については定期的な(おおむね5年程度ごとに)見直しをすることが必要である」とあります。これに従って5年ごとを目安に計画を見直しましょう。
見直す箇所として、修繕時期、修繕内容(修繕箇所と仕様)、修繕費用が挙げられます。劣化による修繕時期の前倒しもあれば、材料不足による部材の価格高騰や新しい税金によって、修繕費用が計画作成時より高くなることも。先に挙げた項目について、マンションや社会環境の現状に合わせて計画を見直しましょう。

修繕箇所の追加を考える

年月が経ったマンションほど、古いタイプの設備を使用していたり、そもそも設備がなかったりするため、住民が周りの住宅環境と比較して不満に感じる部分が多くなってきます。
計画の見直しは、設備による住民の不満を解消し、より快適なマンションにするためのよい機会です。住民のニーズをくみ取り、修繕箇所の追加を考えましょう。しかし、希望があった設備をすべて導入することは、金銭面からみても難しいもの。設備の必要性と管理組合の財政状態から、導入する箇所の優先順位を決めて、計画を見直すことが大切です。

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