外壁の仕上げは、塗装またはタイル貼りで仕上げることがほとんどです。仕上げには建物の見栄えをよくするとともに、コンクリートを保護するという役割があります。
以前は色モルタルが主流でしたが、最近は防水性のあるセメントリシンや樹脂リシン、マスチック、吹付タイルが使用されるようになりました。
塗装工事は以下のような工程で行われます。
下地処理はとても大切です。この処理を怠ると、せっかく塗装を塗り替えても、すぐにモルタルや塗装が剥がれてしまう可能性があります。
庇やバルコニーの先端、窓周りなどのコンクリートが乾燥により収縮することで、ひび割れが発生します。また、妻側も寒暖の繰り返しによりモルタルが浮きやすく剥がれやすい場所です。
また、一般的にマンション外壁の下地は、昭和40年代(1960~70年)ごろを境に施工方法が異なっています。それまではコンクリートの上にモルタル塗りを行っていましたが、モルタルが剥落することを防ぐためにコンクリート壁を厚くし、その上に直接吹付、またはタイル貼りを行うようになりました。
塗装剤の剥れや変色、かびの付着などを洗浄します。このときにひび割れや浮きなどの痛みも完全に取り除きます。
ひび割れや欠損、目違いなどを補修し、塗装に支障がないように調整します。
目的に応じて、性能や塗り替え時期、防水性などを検討して塗装材料を選択してください。
タイル貼りの外壁も、築10年目前後からコンクリートのひび割れやモルタルなどの浮きにより、痛みが出てきます。
放置しておくと剥がれ落ちて人身事故をまねきかねません。また、雨漏りしたりコンクリートの寿命を縮めてしまったりという問題が発生してくるので、こまめな点検調査をおすすめします。