ベランダや手すり、ドアノブなど、鉄を使用した部分の劣化原因をご紹介

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

鉄部塗装の修繕

鉄部は、階段やベランダの手すりやドア、非常階段など建物の外部に使用されるケースが多くあります。そのため、腐食が進行しやすい部分です。
鉄部の修繕は付いているサビを落としてから塗装を行います。サビ止めの塗料は鉛系の油性塗料と変成エポキシ樹脂系のものが代表的です。

長期的計画を立てて修繕を

価格が安いのは油性塗料の方ですが、変成エポキシ樹脂系の塗料の方が高いサビ止め効果を持っています。そのため、長期的な視点で塗装を行うなら変成エポキシ樹脂系の塗料をおすすめします。
また箇所によっては、サビないアルミ製の金物に取り換えることで、修繕回数を減らすことも可能です。

鉄の劣化

鉄部の傷みは以下の順で進行します。定期的に傷みを点検し、腐食のために事故が起きてしまわないよう、劣化の兆候を見つけたら早めに補修するようにしましょう。

(1)塗膜表面の劣化

ほこりや油脂などの影響で、光沢の低下が見られます。さらに紫外線による傷みが加わることで塗膜が変色し白亜化(※)が起こります。

白亜化とは、塗膜の表面が粉化してしまい、手で触れるだけで粉が付着するような状態のことです。

(2)塗膜内部の劣化

白亜化の状態を放置すると、塗膜内部に傷みが生じてふくれが発生します。塗膜内に水分が入り込むか、金属の腐食が発生することがふくれの原因であるといわれています。
また、塗膜内に歪みが発生することで塗膜が破断したり、塗膜のはがれが生じたりすることも。

(3)鉄部の劣化

塗膜表面~内部の劣化から鉄部のサビや腐食がすすむと、階段が抜け落ちたり手すりが外れたりという危険性が生じます。傷みの進行度によっては大規模な工事が必要となってしまいますので、早めの点検・修繕を心がけましょう。

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