台所用排水管は、さまざまな洗剤や食品の残りかすなどを含む生活排水が流れますので、洗面洗濯系の排水管より管の閉塞やサビ・腐食が早まる傾向があります。漏水や逆流を起こす恐れもありますので、早めの対処を心がけてください。
定期的に管の清掃をすることは必須ですが、一般的にはだいたい15年を目安として管の全面的な交換を行います。上下階の居室内にまたがって配管する場合は、建築基準法、消防法などの規制に留意しましょう。
調理器具や食器についた油汚れや食べカスは、厨房や台所の排水管の中に付着して固まってしまいます。これが汚れの層となり排水が流れにくくなるほか、管径が狭くなる分詰まりやすい状態を作ってしまうのです。
実際に排水管が詰まってしまったときには、パイプクリーナーで詰まりを溶かす対処をしてください。また、パイプクリーナーを使用しても改善が見られない場合は、業者に依頼して高圧洗浄を行ってもらいましょう。
ただし、時間が経ってしまった油脂はなかなか分解できません。普段からの予防策として、定期的にパイプクリーナーを使用することをおすすめします。
排水管の取り替えの際には、腐食に強い硬質塩化ビニル管を使用するケースが多くあります。ただし、硬質塩化ビニル管を外壁に添わせる場合は、太陽光の紫外線や温度変化による劣化問題も視野に入れた上で検討しましょう。