自家発電機は節約や省エネ、環境保護に対する意識改革といった理由のほかに、停電が発生した場合に継続的に電力を提供し続けるという理由からマンションに設置されています。
節約面で考えると、購入や設置の費用が節約で得られる金額を上回るということもあります。初期投資の費用に対して使用期間や効率がどのくらいかを検討することが必要。
ただし、自家発電設備を稼動することによって得られる排熱を給湯、暖房などに利用することも可能です。電気代だけではなく燃料費の節約に役立つこともありますので、総合的に判断してみてください。
また、自家発電機は地震や台風、火事などの際にも活躍します。災害により急に停電した時でも普段と変わらない電力を作ることができますので、防災対策の一環として導入しても良いでしょう。
発電機の駆動エンジンは、ディーゼルエンジンとガスタービンエンジンが代表的です。
ディーゼルエンジンは非常用発電機のエンジンとして広く普及しており、安価で起動時間が短い、発電効率が良いという特徴があります。デメリットとしては、振動や騒音が大きい、燃焼空気の排気に黒煙が多いことです。
ガスタービンエンジンはディーゼルエンジンに比べて小型で黒煙が少なく、騒音や振動が少ないという特徴があります。また、機器自体もコンパクトで軽く、品質の高い電力を供給することが可能です。ただし、機器自体が高価であることと、吸気と排気風量がディーゼルエンジンより大きいことからディーゼルエンジンの方が広く一般的に使用されています。
発電機の修繕周期は一般的に15年、交換周期は30年です。またエンジンも25年程度で交換するようにしましょう。ただし、使用頻度や環境、メンテナンスの周期によって、一般的な機器の寿命より短くなってしまうこともあります。