エレベーターの交換箇所や耐用年数、メンテナンス方法をご紹介

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

エレベーター

エレベーターを安全に作動させるためには、定期的な点検と計画的な修繕が必須です。点検が不十分だと着床誤差や停止などのトラブルが発生し、事故に結びつくこともありますので、念入りに点検を行うようにしましょう。
点検については建築基準法第12条2項で、「有資格者により1年に1回法定点検を行うこと」が義務づけられており、検査結果は地域法人を経由して特定行政庁に報告、書類を3年間保管する必要があります。

エレベーターの交換箇所と周期

計画的に取り換えを行う主な箇所と周期の目安は以下のとおりです。

  • ロープ類……7~10年
  • モーター類…10~15年
  • 制御盤類……10~20年

ただし、日頃の点検やメンテナンス、周辺環境の状況により寿命がもっと短くなることもあります。

エレベーター本体の耐用年数

エレベーターの耐用年数は約30年ですが、使用頻度や設置場所によっては30年以上長持ちしているエレベーターも多くあります。
ただし、長期の修繕計画の中では30年でエレベーターを取り換えることを計画に入れておいた方がよいでしょう。また、メーカー側で耐用年数を25年としているところもありますので、よく確認してください。

エレベーターのメンテナンス方法

エレベーターのメンテナンスには「フルメンテナンス」と「POGメンテナンス」と呼ばれる方法があります。
フルメンテナンスとは定額管理費から点検から故障の費用をメンテナンス会社が受け持つという方法です(一部の費用を除く)。対して「POG(パーツ、オイル、グリス)メンテナンス」とは、基本的な点検だけを行い、点検の結果補修が必要になったときに別途費用を負担するという方法です。
POGメンテナンスの方が点検料が一般的に安いですが、古いエレベーターの場合は定額のフルメンテナンスの方が安く済むこともあります。うまく切り替えをして管理費の節約をするとよいでしょう。

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