消火栓は消防隊が到着する前の初期消火を目的としており、消火活動の際に水を供給するための設備です。マンションやビルなどの建物に設置され、消火器では対処しきれない規模の火災に対処することができます。
通常は25年程で交換が必要になるといわれていますが、屋外に設置された消火栓は特に劣化が早くなるため、屋内に設置された場合よりも早めの交換が必要となります。交換の時期は1年ごとの定期点検の結果で知ることができますが、消火栓についている赤い表示灯の電球が切れてしまうことがあるので、その場合は都度交換しておきましょう。
消火栓には2人で操作する1号消火栓と、1人でも操作が可能な2号消火栓の2種類があります。1号消火栓の場合は1人がノズルを持ち、もう1人がバルブを開けて水を出します。2号消火栓の場合は、ノズルを取り出してから開閉弁を開け、ノズル手元の開閉コックを開いて水を出します。普段の生活で触れることはありませんが、いざというときに扱い方が分からなければせっかくの設備も無駄になってしまいます。火事になったときにきちんと消火栓を扱えるよう、講習会に参加したりマンション内で消火訓練を行ったりなどの取り組みを行うとよいでしょう。