連結送水管の取り替え時期や設置義務のあるマンションについて

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

連結送水管

連結送水管とは、地下の施設や高層ビルなど、地上からの消火活動が困難な場所で消防隊員が消火活動をするために設置されている設備のことです。建物の外にある送水口と建物の中にある放水口は繋がっており、送水口へ消防車の水を流し込むことで放水口から水が出て、建物内部での消火活動が可能となります。初期消火を速やかに行って被害の拡大を防ぐためにも、マンションにとって無くてはならない設備といえるでしょう。

取り換えの時期

設置後10年を経過したものは3年ごとの点検が必要となっているので、点検の結果によって交換の時期を知ることができますが、一般的には設置から25年程で交換が必要になるといわれています。長年使用していない連結送水管は地中の配管が劣化して漏水することが多く、腐食箇所を特定して修繕工事を行うことが困難な上に、大規模な建築工事となり費用も多くかかるので住民の負担になりかねません。1度新品に交換してしまえば10年間は試験免除となり、3年ごとにかかる点検費用を節約できるので、新しく設置する方が費用を抑えられる場合もあります。

設置の必要なマンション

5階建て以上で延べ床面積が6000平方メートル以上、または7階建て以上の高層マンションに連結送水管の設置が義務付けられています。通常はマンションの入り口付近の、公道に面した目立つ場所に配置されていますが、道路から少し奥まった場所にある場合は、道路に面した場所に「送水口」の案内板を設置しなければなりません。マンションによっては成長した植木や街路樹の陰に送水口や案内板が隠れてしまって、見つけにくくなっていることもあるので注意が必要です。

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