マンションのメンテナンスの際には、普段目にすることが少ないガス設備についても忘れずに。ガス配管も経過年数により老朽化し、放置すればガスの漏洩も考えられます。特に埋没ガス管(亜鉛メッキ鋼管)の場合は土中の水分により腐食しやすいため、10~15年を目安に交換を行ってください。
ガス管を取り換える際には、設置する場所に合わせ、耐腐食性・耐震性に優れたガス管を使用します。よく用いられるのはポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管、硬質塩化ビニル被覆鋼管です。
ガス管以外のガス設備として、マイコンメーターやガス栓、ガスコード、ガス警報器などがあります。これらのガス設備はガス会社が所有しているものと、マンションで所有しているものとに分けられます。
一般的に敷地外のガス設備とガスメーターについてはガス会社の所有物ですので、メンテナンスや取り換えは無償でガス会社が行ってくれます。
共有部分は管理組合が修繕費用を負担しますが、専有部分の場合はマンションによって扱いが変わります。しかし、ガス管のように共有部分と専有部分が一体となっているものについては一緒に工事した方が良いでしょう。その場合は管理組合が主導して修繕を行うケースが一般的です。