給水設備の修繕と給水の直結方式と貯水槽方式についてご紹介

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

給水方式

直結方式と貯水槽方式

マンションの給水方式は、直結方式と貯水槽方式に分かれます。
直結方式は一戸建ての建物などで使用されている方法で、浄水場から送られてきた水がそのまま家庭の蛇口につながれています。
マンションでは今まで3階以上は貯水槽を設備するよう指導されていましたが、水道本管水圧の変更にともなう規制緩和で3階まで直結方式での給水が可能となりました。
(特例で4・5階までできる場合もあります。)
また、10年ほど前から「直結増圧給水ポンプ」を採用した直結方式が認可され、「直結増圧給水ポンプ」を設備することで、5階以上の高層マンションでの「直結」-貯水槽をパスした給水システムの設備設計が可能となり、現在もっとも注目され普及が勧められている給水方式です。
貯水槽方式は、浄水場から送られてきた水をいったん貯水槽にためてから家庭の蛇口まで送り届ける方式で、以前から、マンションに採用されている給水方式です。
貯水槽方式には、「高架水槽方式」(受水槽-有、高架水槽-有)と「加圧給水方式」(受水槽-有、高架水槽-無)があります。
どのような「給水方式」が最適かは、そのマンションの規模・高さや配管設備の特性、築年数などのよって違います。特に、マンションの改修工事での「給水方式」の変更は、水道本管の水道供給量の問題、建物内の給水配管の劣化の問題もあり、十分に検討されることが必要です。貯水槽を使用するかどうかで、設備の維持コスト、管理コストが変わりますので、総合的な判断をおこなうようにしてください。

給水ポンプ

給水ポンプは、「給水方式」によって給水ポンプの種類が異なります。多段渦巻きポンプ、加圧ポンプ、直結増圧ポンプと様々あり、構造も運転の特性も異なり、それぞれ劣化の仕方が違います。
以下のような問題が気になった場合は、給水ポンプ・制御盤の点検・修繕・交換を検討してみることをお勧めします。

「水が出ない」

緊急対応が必要。
日頃からメンテナンス会社・メーカーを含めた緊急対応体制を整えておきましょう。

「ポンプに異音がする」

点検して異音を発している箇所を確認のうえ、必要な修繕を必要な時期に。

警報盤の「設備異常」ランプが光っている

異常を示している問題点を確認のうえ、必要な修繕を必要な時期に。

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