駐車場も建物と同様に、安全性の確保・資産価値の維持のために定期的な修繕が欠かせません。
平面式駐車場の場合は舗装部の打ち換え、オーバーレイ、ラインの引き換えというような修繕を実施します。立体式駐車場の場合は鋼製部の塗装塗り替え、昇降装置部などの取り換えが必要です。
舗装部の打ち換え、ラインの引き換えなどは10~15年、機械式駐車場の補修や取り換えは10~20年を目安に修繕を行います。しかし、立地で傷みの状態が変わりますので、現状を優先して修繕を行うようにしましょう。サビや隙間が発生していたり、異音があったりする場合は早急な修繕が必要です。
しかし、強制力のある法定点検の時期が定められているわけではありません。一般的には10年をめどに交換するのが目安とされています。
駐車場を乱雑に使用すると、立体駐車場の機械が傷んでしまい修繕回数が増えてしまいます。入居者に対するアナウンスを行ったり、説明会を開催したりするなど取り扱い方を周知徹底することで、トラブルを未然に防ぐことも可能です。
現在多いトラブルは駐車する車の車高オーバーによるもの。来客者の車を駐車する際には入庫可能なサイズや重量などを必ずチェックするように呼びかけましょう。
また、駐車スペースに入居者自身の私物が置かれている場合はすぐに撤去させるようにしてください。機械に入り込んでしまったり物が落下してしまったりする可能性があり、非常に危険です。
修繕を行うことで立体駐車場の寿命を延ばすことが可能ですが、いつかは入れ替えを決断しなければなりません。
以下のような状態の場合は、入れ替えを本格的に検討してみましょう。