建物や駐車場などと同様に、安全性の確保・資産価値の維持のために定期的な修繕が欠かせません。
また、近年では世帯の自転車収納スペースの不足に加え、放置自転車の問題も多く浮上しつつあります。そのため、自転車置き場の整備は見逃せない課題です。修繕の際に機械式駐輪場の導入を行ったり、計画的な増設を行ったりして、整備しておくとよいでしょう。
既製品の自転車置き場施設は20~30年が耐用年数といわれています。また、5年前後の周期で、鉄部の塗り替えと柱や梁などのボルトを締めることが必要です。
また、防火地域においては屋根や柱などを不燃材料で作る必要がありますが、マンションが建ってから法律が改正されている場合もありますので、必要に応じて修繕の際に整備するようにしましょう。
放置自転車は長期間駐輪場の場所をとられたり、美観を損ねたりといったさまざまなトラブルの原因となります。しかし、撤去後に所有者が名乗り出た場合の責任をどうとるか、といった問題もあり、処分が困難でした。
しかし、現在は社会的にも放置自転車問題への関心が高まっており、撤去の専門サービスを行う業者も登場しました。自転車の保有状況や利用状況、保管場所などを正しく把握した上で、不要な自転車は定期的に処分を行うとよいでしょう。