自社、下請会社など様々な立場の人が集まって作り上げていく現場では、相互の理解が欠かせません。しかしながら、実際には職長、職人さんをはじめ、コミュニケーションに苦手を感じる方が多く、相互の理解が食い違ってしまうことも少なくありません。各現場で、どんな工夫をしているのかについて意見交換をしました。
開催概要 |
1.正確に話を伝える (報告・連絡・相談) 2.伝える意味 (話を納得してもらう) 3.分かり易く伝える (コミュニケーション) |
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日時 | 平成27年11月11日(水) 午後6時00分~午後7時00分 |
会場 | 練馬区役所 19階会議室 |
たくさんのアイデアが出た中で、いくつかを抜粋してお伝えします。
【使命を伝える】
「いつまでの工期で、予算で…。」というコミュニケーションだけではどうしても職長に言われた仕事をこなすだけになってしまいます。「お客様にどう喜んでもらいたいか?」「そのために、どんな仕事を期待するか?」などを最初の段階でしっかりと理解しあうことが改めて大事だと思いました。思い出に残るいい現場ができると関わった職人さんから、「もっと仕事をしたい。長生きしなきゃな。」という声が上がってきます。
【魔法のことば「これでいいの?」】
相互理解の近道は、考えるきっかけを与えてあげることが大切です。例えば職人さんの仕事を隣で見ながら、「これでいいの?」と問いかけるとどうでしょう?彼らは、自分の仕事が合っているのか、間違っているのか考えるようになります。彼らから、「これでダメですか?」という返答があれば、「君はどう思う?」と問うことで更に真剣に考えるようになります。場合によっては、仕事っぷりをじっと見つめ続けるだけでも同様の効果があるように思います。