平成25年度の国土交通省の分譲マンション建物調査結果を踏まえて建物の長寿命化を考えると、耐震性や耐久性、長期修繕計画の策定など、管理組合内で取り組む対策に加えて、「次世代へのバント」「エリア・コミュニティの活性化」という地域の取り組みも本気で考えなければなりません。
開催概要 |
第1部 基調講演 「平成25年度 国交省マンション総合調査結果から見た問題点と対策」 ・なぜ長寿命化が大事なのか? ・昭和55年以前のマンションは耐震診断・改修が必要。 ・手入れ次第でコンクリートの躯体の寿命を30年以上引き延ばせる。 ・建物と区分所有者に合った大規模修繕計画をしっかり立てる。 ・不足資金をどう捻出するのか? ・廃墟・スラム化の問題。次世代へのバトンタッチ。 ・エリアコミュニティの活性化 講師 玉田 雄次(NPO法人匠リニューアル技術支援協会 常務理事) 第2部 意見交換会 「広く活かされる意見交換会について考える」 司会進行役 毛塚 宏(NPO法人匠リニューアル技術支援協会 代表理事) |
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日時 | 平成27年12月5日(土) 午後1時30分~午後4時30分 |
会場 |
和光市中央公民館2階 第1会議室 住所/埼玉県和光市中央1-7-27 |
法人税の急減、市民1人当たりの税収減、高齢者福祉の増加、国への依存…。和光市に関わらず、同様の状況が散見されるなか、“国や市に頼る”だけでなく、自分たちのマンション、延いては地域は自分たちで守っていくという姿勢が大切です。その第一歩が、自分たちが住まうマンションの長寿命化に踏み出すことです。例えば、マンションの耐震診断を行い、安全性が認められれば、住民の安心につながるだけでなく、安価で安全な住居を探し求める若者の入居につながるかもしれません。次第に、住居内のコミュニティ改善や活性化が図られるはずです。費用が高い、診断結果が悪かった場合の工事費が捻出できない、資産価値が低下するなど、住民の同意を得るためのハードルは様々ですが、待っていてもいい結果は得られません。一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?