15年前に立ち上がったNPO法人「匠リニューアル技術支援協会」は、日本における職人の技術力向上によって、マンション住民及び管理組合の大切な財産であるマンションを良好な状態に保ち、保全・維持できることを目的に活動を続けてきました。しかし、昨今、住民の高齢化や、建物評価の変化などにより“技術力”だけでは解決できない問題が存在感を増しています。16年目を迎える我々が取り組むべき、新たなテーマについて話し合いをしました。
開催概要 |
■16年目の方針に至った背景の発表 ・建物の耐震基準の変遷 ・旧耐震の建築物の今後の市場評価 ・建物の耐久性 ・修繕時期(資金)からみた建物問題 ・適合する長期修繕計画の策定 ・Anti-ageing 20 Project ・建て替え問題 ・エリアの衰退・消滅問題 |
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日時 | 平成27年12月9日(水) 午後6時00分~午後7時00分 |
会場 | 練馬区役所 19階会議室 |
この15年間取り組んできたマンション内(インサイド)と、これから取り組みを始めていくマンション外(アウトサイド)の2つのテーマで活動を続けてまいります。
■インサイド(マンション内)
ひきつづき技術力に裏付けられた高品質な修繕工事のお手伝いをすることで、国内のマンションの長寿命化に貢献して参ります。新たなプロジェクトとして、大規模修繕の周期を12年→20年に延ばす高い品質を目指す「Anti-ageing20 project」の立ち上げを宣言しました。
・地震で建物が崩れることのないように、どう手を打っていくか?
・約30年。共用限界期間まで建物を持たせるにはどのように計画を立てていけばよいのか?
・具体的に、どういった手当をしていけば建物は持つのか?
・工事において設計通りの高い品質を確保するためにはどうすべきか?
■アウトサイド(マンション外)
若年世代から支持されるマンションづくりを通して、マンション外からの入居者を増やし、意志を持った世代交代の支援を行って参ります。さらに、同地域にある他のマンションや市区町村などとも、住民主導でつながりをつくり、魅力的な地域づくりに貢献して参ります。新たなプロジェクトとして、地域住民が主導となる「エリアネットワーク協議会」の立ち上げを宣言しました。
・次世代へのバトンタッチをスムーズにし、高齢化に歯止めをかける。
・マンション周囲や、街全体のスラム化に歯止めをかける。