建物・設備の「寿命」・「余命」は管理の方法で大きく変わります。修繕の適切な時期はいつなのか?適切な費用はどうか?効果的な実施計画は?費用対効果の検証はどうすべきか?などをよく検討する必要があります。それぞれのポイントについて勉強会を開きました。
開催概要 |
講師 河合和弘氏 1.保守による延命 2.保全の選択 「事後保全と予防保全」 3.設備の劣化 4.修繕等の種類 5.集合住宅 インフラ設備 一般的修繕周期 6.主な使用材料の変遷 7.老朽化調査のポイント 8.設備老朽化への賢い対応 |
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日時 | 平成28年2月10日(水) 午後6時00分~午後7時00分 |
会場 | 練馬区役所 19階会議室 |
資産価値維持、向上への対策は目標設定が必要です。長期修繕計画書による計画的な老朽化対策や、5年毎の長期修繕見直しなどを、面倒に思わず行っていくことが大切です。例えば、耐用年数30年と言われている給排水管ですが、近年、使用材料の改善もあり更に寿命が延びています。例えば、樹脂管などでは40年を超える利用ができるとも言われています。しかし、素材そのものの寿命は延びても、施工時の品質によっては継ぎ目から劣化が進み、30年すら持たないケースがあります。また、劣化は部分毎に発生します。大規模修繕の際に、給排水管すべてを替えるべきか、部分にすべきかで、コストは大きく変わってきます。管理組合の皆さんは、この事実を「知らなかった…。」で見過ごしてしまっても良いのでしょうか?今こそ、設備の“老い”への賢い対応を学ぶべきだと思います。