シックハウス症候群とは、マンションなどの住居において化学物質やダニ、カビなどが原因で起こる健康被害のことです。特にマンションの場合は気密性・断熱性が高く、また、新築で接着剤や塗料が完全に乾燥していない状態だと、シックハウス症候群の影響を受けやすい環境になっています。
マンションにおけるシックハウス対策で最も大切なのは換気です。エアコンや換気扇などの換気装置を使うほか、複数の窓を開けて新鮮な空気を取り込みましょう。費用がかかってしまいますが、珪藻土(けいそうど)や天然リノリューム、青森ヒバ、木炭入り畳、アクリル系樹脂などのシックハウス対策用の建材を使用することで、建材からの化学物質を絶つことができます。それ以外にも、防カビ効果のある酸化チタンでコーティングする方法もあります。
最近では体に害のない接着剤や塗料が使われていますが、入居後の数カ月は注意して換気を行うと安心です。換気することによって有害な物質を外に排出すると同時に、室内のカビやダニの発生を抑えることもできます。実際にシックハウス症候群の症状が出た際は、すみやかに専門家に相談することも大切です。