マンションに住む際、毎月必要になる費用の1つに管理費があります。管理費は本来、共用部分を管理するために徴収されるものですが、まれに管理費の中に修繕費が含まれている場合があります。こういった管理費の内訳についての説明が不十分だと、管理費が予想より高かったという事態になりかねません。
管理費はマンション内の生活に支障が出ないようにするためのものですが、売れやすくするために管理費や修繕積立金を低めに設定していることが多いので、管理費が低すぎるマンションには注意が必要です。その場合、入居後の管理費値上げや不足している分の修繕費を徴収されるほか、マンションの管理や修繕がきちんと行われない可能性があります。
管理費の内訳や、修繕費用がどのような積立計画に基づいて徴収されているのかも、購入前に必ず確認しておきましょう。
近年、管理会社の倒産や横領などで管理組合の財産が損なわれるといった問題が増えてきています。こういった多くのトラブルを背景に、マンション管理適正化法の施行規則が改正されましたが、事前に管理費の内訳や管理会社の収納業務が安全かどうかについても、しっかりと確認しておくようにしましょう。