ペットにまつわるトラブルで「鳴き声」とともに上位にくるのが「臭い」のトラブル。臭いの感じ方は人それぞれで判別が難しいですが、いくらペット飼育可のマンションでも常識的な見解を持って対応することが大事です。
感じ方の違いや飼い主のモラルの問題もあり、住人同士で話し合っても解決には結びつかないでしょう。特に隣人同士だと、言い出しにくいという問題もあります。そんな時は管理組合に相談することをおすすめします。第三者としての立場で判断してもらい、意見を求めることで飼い主が改善する場合もあります。
このように、行政はある程度の強制力を持っていますので、マンション内だけで解決が難しい時は有効な解決手段といえます。
当事者同士ではなく、管理組合や管理会社など第三者に判断を仰ぐ場合、言い方に気を付ける必要があります。「ペットの臭いがくさい」と直接的な言い方では相手も感情的になってしまうので、「異臭の発生源を探している」といったように、本当の目的は伏せて確認してもらう心遣いも必要。
行政の勧告や命令を無視し続ける場合、損害賠償を請求する方法もあります。誰でも裁判沙汰は回避したい上に、お金も支払いたくないので、訴訟期日前に環境を改善し、トラブルが解決する可能性もあります。