隣人との騒音トラブルの例と解決方法をご紹介

これで解決!マンショントラブルガイド

騒音トラブル ~隣の音がうるさい~

上階からの騒音と同じく、隣の住民から出される騒音も、よく挙げられるトラブルです。ピアノやギターの音、テレビやステレオの大きな音、深夜の大きな笑い声や話し声など、原因はさまざまです。明らかにマナー違反をする住民は問題ですが、多くの世帯が暮らすマンションでは、それぞれの生活リズムや考え方があり、簡単には解決できない問題です。

解決策

迷惑しているとはいえ、同じマンションに暮らす住民なので、できれば穏便に解決することをおすすめします。ましてや隣に住む方であればなおさらです。
方法として挙げられるのは次の3つです。これは、上階の方への対処方法と同じです。
(1)書面でお願いする (2)口頭でお願いする (3)管理人・管理組合にお願いする

(1)書面でお願いする

騒音元となっている隣人のポストへ手紙を投函して、書面でお願いするという方法です。ポイントはご自分の部屋番号と氏名のほかに、「どんな音なのか」・「どの時間帯なのか」を明記すること。騒音となっている原因がわからなければ、相手もどう対処したらよいか分からず、過剰な注意を払わせてしまいます。迷惑しているからといって、あまり感情的にならずに書くのもポイント。

(2)口頭でお願いする

書面と同じく、「どんな音が気になるのか」・「どの時間帯の音が気になるのか」ということを伝えます。やはり穏便に話してください。
「テレビの音量を少し下げてもらっていいですか。もしかしてうちのテレビ音も聞こえていますか?」というように、相手方も気遣うことで良好な問題解決ができるかもしれません。これは書面でお願いするときも同じです。

(3)管理人・管理組合にお願いする

「直接言うのはちょっと」という方は、管理人や管理組合に対処してもらいましょう。管理人を通し、マンションの掲示板や回覧板に書面を掲示してもらいます。
「隣人の騒音についての苦情が、数件寄せられました。隣人の方へはもちろん、階下の方へのちょっとした気配りにより問題解決へとつながります。ご協力をお願いいたします。」
といった文面を作成してもらうとよいでしょう。

ポイント

騒音というのは確かに気になりますが、個人差があるのも事実です。常軌を逸した騒音は別ですが、苦情を出す前に、第三者の感想を聞いておくこともおすすめします。 また、マンション購入前や住む前に、しっかりと構造のチェックをしてください。特にD値が重要。D値とは話し声やテレビ音のような空気伝播音の遮音性を示す値で、数値が大きくなれば遮音性は高く、マンションのような集合住宅では「D-55(※)」が遮音性能の特級に指定されています。ちなみに1級は「D-50」、2級は「D-45」、3級が「D-40」と分類されています。
また、間取りにも注意が必要で、ご自分の寝室と隣人の浴室が隣り合わせになるような間取りだと、入浴中の音や洗濯機の音が響くかもしれません。ここも購入前に必ずチェックしておくとよいでしょう。
最終的には訴訟を起こし解決することもできますが、やはり理解し合った上で、穏便に解決することが一番です。

※日本建築学会の適用基準

このページの上部へ