ゴミを指定の場所に置かない、自転車の駐輪ルールを守らないなど、基本的なルールを破る組合員は困ったものです。
原因としてはマンションのルールを把握していない、他の組合員へ配慮をしないなどの原因があります。しかし、マンションは多くの世帯が暮らす共同体。みんなが気持ちよく暮らすためにも、基本的なルールを守ってもらうよう組合員に働きかけることが大切です。
まずは、ルールに反した行為をやめさせるための働きかけが重要です。
ゴミを出す時間帯はゴミ置き場のドアの開閉管理を管理組合で行う、夜間のステレオ音量規制や洗濯機の利用時間について、チラシの配布や掲示板への貼り紙など、遵守を呼びかける地道な努力から始めましょう。
エントランスホールの掲示板に上記の注意書きばかりを掲載しているのをみた外来者はマンションのモラル低下を感じ取ってしまいます。管理組合にとっても恥ずべきことです。「管理組合ニュースや理事会通信」等の広報で協力を呼びかけてみることです。
組合員がお互い快適に生活するために、「管理規約・使用細則」にルールが規定されています。この中にはピアノの演奏可能な時間帯や、飼育できるペットの種類や大きさなどが詳細に記載されています。たとえばペット飼育の可否を検討する委員会を設置し、組合員全員の課題として取り上げてみることです。
また、一度トラブルになってしまうと住民の関係が悪化してしまうこともあります。表立った問題はなくとも、起きそうな問題に対して注意書きを掲示するのも予防策として効果的です。
規約の中に組合員の迷惑行為について規制する記載がない場合は、規約を改正することが可能です。規約の改正のためには、区分所有者と議決権の各々4分の3以上の賛成が必要です。
管理組合員間の交流・親睦を深め、お互いが顔と名前を覚えることが必要です。上階からの子供の歩行音も顔を思い浮かべれば、生活騒音が生活音にと受け止め方も変化していきます。規則制定の前に始めてみましょう。楽しくも面白くもなります。